牧野 今までずっとお聞きになっていて、いかがでございましょうか。
ツンジャー氏 ありがとうございます。まず最初に、大変におもしろいお話しでした。高城さん、こういった話が聞けるのはすばらしいと思います。私はアニメーション、もしくはマンガの専門家ではないのですが、私のティーンエージャーの頃の経験を申し上げたいと思います。
私にとってテレビで日本のマンガを見るのはいつも大変楽しいことでした。ヨーロッパやアメリカでもそうだと思います。日本のマンガを見るのを子供たちは楽しみにしていました。日本のハイジとかマルコポーロ、大人になってからはあまり見ませんでしたが、ロボットとかそういったものがたくさん紹介されました。そういった日本のマンガですけれども、私が育つ過程で日本の文化に触れた最初の体験、子供として日本に触れたのが初めての経験でした。日本という国にはそういったいい人々が住んでいる。アジアに、もしくは極東にそういう人達が住んでいることを理解しました。トルコではトルコ語に訳されていますが、キャストが日本語で書いてあるのです。そして日本のマンガは大きな目、瞳がありますし、すごく声がきれいですし、もう完壁なマンガです。完壁なキャラクターで出ています。例えば、トルコではシュガーガールキャンディ、つまりキャンディ・キャンディですね。日本のマンガがトルコのそれを見ていた世代の人々たち、ティーンエージャーにインパクトを与え、想像力を豊かにしたわけです。
それなので高城さんがおっしゃったことはよくわかりました。ただし、大使館の関与ですとか支援について、そういったことはトルコ大使館は支援できません。一番いいことは、実際マスメディアに直接訴えかけることだと思います。なぜなら大使館が薦めて奨励したならば人々がこう言うかもしれません。なぜ政府が関与しているのですか。それを薦めているのですか。それよりも実際に民間の環境でこういったものを導入することがいいと思います。その方がよりよい結果が生まれるのではないでしょうか。
私が意見を言うと、必ず彼は大使館のメンバーだから、これは政府の見解だというふうに言われるのです。