日常、尊い聖なる領域、悪い聖なる領域。我々はこれら3つの方向の世界の中で物事を把握したり関係性というものを保って生きていると、一般的には言われています。
いわゆる日常的ですから、これはノモスですね。ノモスに対してこちらはコスモスです。これはカオスになります。ノモスとコスモスとカオス、この常なるものを我々が考えるもの、すなわちこれは「我思う、故に我あり」、コギト・エルゴ・スムの「エルゴ」をここに付け、学問の「ICS」を付けると「エルゴノミックス」、日本では人間工学と間違った訳され方をしていますが、このエルゴノミックスという学問は、我々が日常的に何か触ったりするものをいかに考え解くかという学問です。ですから人間の体に沿ったイスなどをよくエルゴノミックスデザインと言われていますが、人間工学とはちょっと訳が違います。
これを我々が住んでいるリアルワールドだとする半面、こっちの半面がバーチャルワールドです。例えばピカチュウとかファイナル・ファンタジーというのはいわゆるバーチャルワールド、本当にはいない住人ですが、これをキャラクターと呼ぶのではなくて、この両方をキャラクターと言います。本当の人たちのキャラクターはいっぱいいるわけですが、例えばリアルワールドのコスモスの頂点は何か。これはポープというか、ローマ法王とか、そういう人がここにいるわけです。叶姉妹とかがこの辺にいるわけです。これも立派なキャラクターです。別にキャラクターというのはピカチュウとかを言うのではなくて、こうやってゾーニングしていくわけです。ピカチュウは多分この辺にいるのです。さっき言ったアイボのようなものはリアルワールドにいるわけですから、常日ごろのエルゴノミックスデザイン、すなわちこれを動物的なエルゴノミックスとして考えれば、ホワイトとブラックといいますから、この辺でこのくらいの振り幅、こういうゾーニングにアイボはいます。
例えば、アメリカで最近ヒットしている「サウス・パーク」とかああいうひどいものは大体この辺にいるわけです。「サウス・パーク」は当然御存じの方もいると思いますが、アメリカの村の小学校3年生か4年生の話で、下品で過激なとんでもないマンガです。