もしくはそれが好きになると、どんなお約束が来るのかということを人々は大変気にします。お約束の過程をエンターテインメントと、さっき僕がA→Bへと書きましたが、これはお約束なのです。水戸黄門でも何でもいいのですが、最後はこうなるというのがわかっているのです。この間をよくハラハラドキドキとか最近言葉で言いますが、これは不安です。すなかち「エンターテインメント=不安」ということが言えます。ハラハラドキドキとかとエンターテインメントのことをよく言っていますが、基本的には不安を指します。
例えば「ターミネーター2」という大ヒット映画があったのですが、ターミネーター2がぐにょーと何か金属のものになって、警官からヘリコプターのパイロットとかになるのですが、警官からパイロットになる、ぐにょーとするところで僕らはびっくりするわけです。別に警官にびっくりしているわけではありません。パイロットになってしまったターミネーター2のロボットにびっくりしているのではなくて、銀色のぐにょーとしているもの、これは何になるのだろうという、このうにょうにょしているところに驚きを得ました。すなわちここがエンターテインメントのみそであって、それはどうなるのだろうという不安であって、結局最後はお約束に帰依する。すなわちエンターテインメントの最後にあるお約束、それに時間をかける、お金を払うと一体どんなお約束があるのかということが非常に重要です。
それで3番目、いかに伝えるか。今日は僕随分いろいろなメディアの話もしました。いかに伝えるか。今伝え方が変わってきていますね。テレビが一方的、雑誌が一方的に送るのではなくて、どうそれをバウンドさせながら吸い上げるかという伝え方、これは非常に重要です。
4番目、「外」で育てる。すなわち相手のところに送り届ける。例えばアメリカにこんなアニメを持ってきました。アメリカでヒットしました。はい終わりではなくて、アメリカに持っていって、アメリカという国でどう育てるかということを最大の課題にしなければいけません。これは僕いろいろなところでよく聞かれるのです。アメリカで最高に儲かるアニメのビジネスとは何か。絶対に学校です。アニメの学校はないのです。