僕の友達がイギリスの政府で何人も働いていてよく会うのですが、最近はブレア政権というものが非常に好評でございます。ブレア政権最大のポイントはたった一つです。Britain、イギリスですね。この後にTM、トレードマークです。実はこういう本が出ました。「Britain TM―アイデンティティーの刷新」。すなわちイギリスというのは、飯はまずいし、やぼったいし、伝統的なものばかり囲っていて、いまいち格好悪い国だろうというのを、いかに格好いい国をつくるかということを書いた本です。これはブレアのもともと労働党キノックの片腕にピーター・マンデルソンというとんでもない大臣がいまして、そのピーター・マンデルソンは実はテレビプロデューサーでした。僕はテレビプロデューサー時代に会ったことがあって、彼は日本のアニメとかが大好きで、よく日本のテレビ番組の話とか映画の話をしていたのですが、何と彼は大臣になってしまって、この「Britain TM」という本をある23歳の若者に書かせました。その若者の名はマーク・レナードと言います。このマーク・レナードが今イギリスだけではなくて、EC諸国の基本的な新しい国家政策、すなわち若い人にもお年寄りにも子供にも、なんだ私たちの国はこんな格好いいのではないかと考えさせる、基本的なシナリオを書いています。
