日本財団 図書館


これは物すごい普及率であって、アメリカだとテレビでインターネットが見れたりする仕組みや、ペアレンタリー・ロックといって、子供にしか見せてはいけないサイトだけ見れるようなインターネットの仕組みとかいろいろあるのですが、大体この2割弱ぐらいが今インターネットにきています。こういう数字がみると、アメリカは当然ながら双方向のメディアというとインターネットを指すことになります。ところが、日本では何になるかというのは大変疑問でして、これが一つの焦点です。

実は一昨日まである国のテレビ局のコンサルティングの仕事で、日本のテレビ局と一緒に海外に行っていました。先ほど申しあげましたとおり、テレビ局というのは人々にこのようにな方向に情報を流してました。テレビ局の仕事というのはこう打って、広告主からお金を得ていたという構造です。ところが最近は、ここにインターネットのウェブサイトというものが現われてしまいました。多くの人たちはテレビはさておき、こういうものを楽しんでいるというのが今のデータです。ここが今の通信と言われているものと、放送と言われているものの集合であったり、コンテンツの側面でもこの両方から攻めていかなければいけないというお話なのですが、まずインターネットのサイトをどのように使っているかというと、例えば僕がオリンピックを見ます。ワールドカップでもいいですが、何かを見ます。そのときにこのような大画面でビールを飲みながら見るか、もしくは自分のそばにノートパソコンを置いてチャットをしながら見ます。例えば、「実は最近サッカーの中田君はイタリアの女の子にふられました」とかいうことをチャットしながら、それでオリンピックで調子悪いとかということを、ここで書き込みを見ながらオリンピックを見たりします。ですから、この手元の手に触れる小さい文字の画面と大画面とを同時に見るスタイルが、実際には放送と通信の融合であって、この中にデータが出てきてダウンロードできるということが放送と通信の融合ではありません。すなわち生活のスタイルです。

これもアメリカのデータですが、インターネットのウェブサーフィンをしながらテレビを見ている人は、アメリカでは48%います。2人に1人はインターネットサーフィンをしながら実はテレビをつけているのです。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION