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大きい会社はそんなことないでしょうけれど、小さいプロダクションだと、仕事したのにお金を払ってくれない。実は僕も今、某会社と裁判やっております。100万円ほどの金なんですが。

普通、裁判を起こすと損なんですよ、150万から200万かかりますから。そうすると、相手の会社が逆にお前らを訴えるぞ、裁判起こすぞというと、仕事をした人たちはすごすごと諦めざるを得ない。10万、20万のお金のために裁判起こされちゃうとかえって身動きとれない。そういう現状があるんで、そういうところをもう少し法的な部分でも取り上げてくれないかと思います。

あとは、最近でこそ20万、30万の小額訴訟が始まりましたが、私に言わせると、暴対法は悪法です。昔は200万、300万の金ですと、その筋の人が行ってくれて、多分150万ぐらい取ってくると。そうしたら、75万、75万折半だったと。ところが、今はその方法が使えないから丸損なわけですね。ということは、仕事を立ち上げた若い人たち、クリエーターたちが泣きを見るという世界です。ですから、とりあえず暴対法をまずなくして、そういう回収権を与えた方がよろしいのではないか、このように切実に僕は思ってます。

警察へ行くと相手にしてくれないんですよね、民事不介入だといって。1円でもとりあえず払ってれば、払う意思があるんだと。そういうことを警察が言うわけですよ。場合によっては、相手の帳簿を押さえてこいと言う人さえいます。そういうところの、一番初めの本当に地べたをはうようなところから文化って始まると思うんですね。クリエーターの人たちも。

軍事関係なんか特に儲かる商売じゃありませんから、低い採算分岐点でやらないとペイしないんですよね。それをもう少し公の機関であるとか、そういうところでやっていただくと非常にいいのではないかと思います。

 

牧野 ありがとうございます。やはり貴重な映像ですよね。若者たちの生の現場現映像を見せていただくというのはインパクトがあります。

 

 

 

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