ですから、水力発電所要りません。燃料電池というのがありますね、ガスで動くやつ。ちょっと6畳間ぐらいあったらスーパー1件ぐらいは行けるよというやつ。これはパッケージ化されます。買ってきてぽんと置いたら、その日からLPガスだったら8000円するわけですね。あれ1個あったら、何100人かパソコン供給しても平気でございます。電気はパッケージですね。それから、無線局をぽこっとつくりますと、携帯電話で世界じゅうつながりますね。それから、パソコン1台買ってぽっとつなぐと、これでインターネットにつながってやれるんですね。
そうすると、問題は、物流がないだけです、実際仕事しようと思いますと。物流は、宅配システムは全部トラックなんですね。今のトラックの性能たるや、平らであればいいんですね。昔は大変だったですが、今は、ラリー見ても、どれだけ性能が高いですか。平らであったら、とりあえず道なんかなくたって走るというトラック何ぼでもあるわけです。そうすると、これも安いですね。
そうすると、トラックがあって、燃料電池があって、これは太陽電池でも多分行けると思います。パソコン1台あって、衛星受信機があって、携帯電話がある。これにどれだけ金かかるんやと。思いっきり安いです。そうすると、思いっきり後進国で、何も産業基盤のないところで、それだけで一気に情報産業は立ち上がるんですね。はっきり言って、日本が100年にわたって営々と積み上げてきたこの重たい産業基盤なしで。
ですから、さっきの私どものスタジオが、家庭用のコンセント2個分と、畳の部屋にパソコンを置いて、20m全天周映像をあそこでつくっているわけですから。これが80年代でしたら、スパコンを使って、すさまじいオフィスを使ってやってたわけですが、いかに設備投資が要らないのか。要するに、基盤としての設備基盤が要らないか。これが実は非常にキーでございます。これはアニメーションに限りません。
そういうことなので、デジタルアニメーションを主眼にしてするときに、一番に置きたいのはそれですね。
もう1つは、アニメーションがやはり非常に人気を得てきたので、あちこちでつくるようになってくると、見積もりとか納期の問題があって、制作プロセスが固定化する。