牧野 2年くらい前に日韓ワールドマンガ展なるものを京都精華大学で企画したんですが、今おっしゃったとおりでして、若者のエネルギーという点から言ったら、韓国のほうが日本を凌いでいますね。今、日本でこれほどの経済効果をもたらしている、つまりディズニーランドのような場所での成功、ゲームでの成功、出版そのものの成功、さらにロボットとかというものに応用されるマンガ。こういったものすべてを、韓国ではマンガの持つ経済効果というふうに捉えている。それに対して政財界がこぞってこれを応援し、大統領までがその作家たちを公邸に招いて、頑張れと檄を飛ばす。日本の近隣でそんなことが起こっているんですね。現実に精華大学の私のクラスにも、7人ぐらいの韓国の学生が来ていますが、みんな優秀です。入る前に日本語をしっかり学んで、帰国してから何をするかという目標もしっかり立てております。数年後に韓国で、日本で起こったような“マンガ爆発”が起こると思いますけれども、その中核に必ず精華の卒業生がいるだろうというのは、これは手前みそではなくて、本当に実感としてそう考えているわけなんです。ですから大学にもう既にそういうマンガコースがしっかりあって、日韓ワールド展覧会実施の段階で12校はありました。だから今はもっと増えているでしょう。置いていかれるかどうかの議論は、今後のフォーラムの中で深めていく必要があると考えます。
その他にいかがでしょうか。
足立 はじめまして。足立と申します。きょうはどうもありがとうございました。
土佐先生のほうに3つばかり質問があるんですけれども、まず1つは、先ほど拝見させていただきました画像のほうなんですが、無意識をコンピュータの上に載っけるということなんでしたが、意識と無意識の定義というのはどういうふうにされているのかというのが1点。