でも実現しています。例えばどんなところで聞けるかというと、身近な例でとりあえず言いますと、うちのATRのホームページがあるんですが、そこで音声合成技術のデモなんかも見れますから、そこで黒柳徹子の声を聞くことができます。
牧野 黒柳さんの声を全部ばらばらにして組み上げているわけですね。
土佐 そうです。音質情報を取り出してまた合成しているんです。本当は、その人の声のデータベースをつくるのが非常に難しいんですけれども。
牧野 黒柳さんの声をばらばらにして組み上げて合成音声をつくったために、例えば彼女が中国語ができなかったとしても、その声で中国語をしゃべらせることができると、そういう研究をやっていますね。
土佐 今、それを研究していますね。だから翻訳のほうですね。
牧野 そのほかにいかがでしょうか。どんなことでもお話しください。質問でなくても御意見でも構いません。
聴衆 秋山さんにお聞きしたいんですが、日本にはマンガ学科というのが4年制の大学で1校、短大で1校あるわけですけれども、それじゃ全然網羅されていない。もっと広いジャンルの中でたくさんなきゃいけない。マンガ大学ぐらいあってもいいくらいだと。医大とかいろいろあるわけですから、マンガ大学もあってしかるべきだと。そこでいろいろな大学同士のジョイントのワークが発生するということをお話しされていましたけれども、具体的にどんなジョイント・ワークが考えられるのかお話しいただけないでしょうか。