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3] 概要

■ソフト及びハードの魅力付け■

レストラン船では季節に応じた特別メニューの設定やイベントの多展開等、料理の質の向上や内容の多様化に取り組むことにより、魅力の向上を図る。

遊覧船では歴史、産業、景観、神戸モダニズムなどテーマに沿った形での複数の遊覧コースを設けること、外国人観光客を対象に船内放送の多元化・多言語化を進めていくこと等により新たな魅力を創出していくことが考えられる。

また、趣向を凝らした新造船の建造は、相応のコストが必要となるが、船そのものの魅力向上を図る点では効果的である。

チャーター利用については、平日の午前中の時間帯では市民、学生、社用といった利用者を取り込み、市民の文化活動拠点としての利用拡大を図ることが考えられる。具体的には市民参加型の船上ワークショップや海事思想普及メニューへの活用が考えられるが、このような利用形態を観光船の新たな利用形態として地元に定着させることにより、新規需要の開拓を図る。

なお、事業化当初は招待制を導入する等のインセンティブが必要と考えられる。

 

《提言》

● 料理の質、内容の多様化(レストラン船)

● 趣向を凝らした新造船建造

● イベントの多展開

● 市民の文化活動拠点としての利用

● 市民参加型の船上ワークショップ

● 海事思想普及メニューへの活用

● 遊覧船の複数コース設定

● 船内放送の多元化・多言語化等

 

図表VI.-5. 観光船文化活動拠点化のイメージ

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■船舶の有効利用■

平日、午前、夜中、オフシーズン期といった稼働率が低い時間帯での観光船の利用促進を図るため、これらの閑散期、閑散時間帯でチャーター利用の拡大を図る。

具体的には、旅行代理店、イベント企画会社との連携により、多様なイベントを企画し、観光船の利用促進を図り、新たな利用形態としての定着を図る。

また、停泊時間を活用して船内見学会や小学生を対象にした清掃等の体験ボランティア等の普及啓発活動を行うことは、観光船ファン拡大に向けて有効であると考えられる。

 

《提言》

● 閑散期、閑散時間帯におけるチャーター利用の拡大

● 停泊時間の活用等

 

 

 

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