日本財団 図書館


また、ターミナル地区の集客力を高めるためには、ターミナル地区の景観形成やターミナル地区近接地での集客力の向上が必要である。そのため、ターミナル地区と対面するポートアイランドの魅力づけが課題である。

さらに、現在整備中の地下鉄「みなと元町駅」が供用すると、旅客ターミナル地区の最寄り駅は「みなと元町駅」となることから、これと旅客ターミナル地区とを円滑に結ぶための南北動線の確保と円滑化が課題である。

 

【課題項目】

1] ターミナル地区の魅力向上

・ターミナル地区における集客力の向上

・「かもめりあ」の魅力向上

・旅客船の乗り入れ拡大

2] ターミナル地区へのアクセシビリティの向上

・周遊ルート化、案内表示の充実

3] ポートアイランドの魅力向上

4] 東西動線の確保

・ハーバーランド、メリケンパーク間の動線確保

5] 南北動線の確保

・鉄道駅との動線確保・強化

6] 神戸港内の集客拠点の連携

 

(3) 内陸観光拠点等との連携

 

観光船の利用拡大を図るためには、各船会社の営業努力が重要であることは言うまでもないが、更なる利用促進を図る上で、街全体あるいは大阪湾全体での広域的な取り組みが必要である。

特に、周遊型の観光客を臨海部に取り込んでいくためには、各船社と内陸の観光拠点とのネットワーク化を図ることが必要であり、宿泊客を臨海部に呼び込むためには、市内の宿泊施設との連携が必要である。

また、広域的な集客は、現在、旅行代理店が窓口となっており、これとの連携を図る必要があるとともに、情報化の進展を踏まえつつ大阪湾全体でプロモートしていく必要がある。

さらに、ターミナル地区の集客力向上のためには鉄道、バスといった公共交通機関との連携が不可欠であり、鉄道駅等のターミナルで観光船のPRを含めた一体的なPR活動を行うなど、連携を高めていく必要がある。特に神戸港は、フェリーや旅客船が広域的な集客のためのアクセス手段として機能しており、フェリーターミナルや旅客船ターミナルは、ゲートウェイとしての役割を担っている。神戸港では、これらの海上輸送機関との連携も重要な課題である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION