【事業上の留意点】
・バーベキュー料理は比較的手の掛からないものにし、低コスト化の努力をしている。
・船員費については、博多港時代の3人から2人に削減(交代要員なし)。そのため、月曜日を休航としている。
・飲食部門では、アルバイトも活用しコスト削減。
【今後の事業展開について】
・現状では、個人の予約に頼っている面が強いが、今後は長崎市内のホテルとの連携によるパック商品などを、長崎観光の一つの形として売り込むことを考えている。
【国・自治体等への要望事項】
・特になし。
(2) B社
【事業概要】
・航路事業は大きく2つ:ももち〜海の中道の高速船航路と博多湾クルージング(「マリエラ」号)。
[高速船航路]
・安田産業汽船との共同運航。定期航路で、ほぼ30分に1便運航している。
・海の中道にある「マリンワールド」やゴルフ場等へのアクセスとしての位置づけが強かったが、海の中道周辺の居住者の交通アクセスとしても使われている。
[博多湾クルージング]
・「マリエラ」号(499t、定員400名)を使った、博多湾内を周遊する高級志向のレストランクルーズ。
・1日3便(ランチ(12:00〜1.5時間)、トワイライト(17:00〜1.5時間)、ディナー(19:15〜2時間))の運航。
【事業の動向】
・利用動向としては、ランチとディナーの利用率が高い。ランチは20〜40代の女性が5割以上、ディナーはカップル、社会人の利用といったところ。
・ランチでは、県外利用者の率が他のコースに比べ比較的高い。これは、バス旅行パックの客の影響があると思われる。
・イベントでは、花火とクリスマスが多くの客を集める。特にクリスマスのクルーズは、客単価が17,000〜18,000円/人と高くても利用客が多い。
・全体では、女性客が6割強を占める。
・居住地別では、福岡県内が2/3(その半数程度が福岡市内)、それ以外は九州の各県及び山口県など。
・団体利用は年間200件程度。40件が婚礼、その他は企業等の一般団体利用である。
・自社が船舶運航部分の他、営業や予約管理業務、窓口業務等も行っているため、関連業務が多く採算的には厳しい状況(レストラン部分は西鉄グランドホテル)。「マリエラ」号だけで、正社員を21名配しており、この人件費負担が大きい。