II. 神戸港における海上観光事業の現状及び取り巻く環境変化
1. 神戸港の観光船事業の現状
(1) わが国の観光船事業の現状
1] 観光船の整理
観光船を「観光に関連する航路」としてとらえた場合、その種類は多岐に及ぶが、概ね以下のような整理が可能である。大きくは、『乗船そのものを楽しむ航路(クルーズ等)』、『遊覧船(自然観賞、港の景観観賞等)』、『観光目的地への航路(テーマパークなどの集客施設を結ぶ航路等)』といった視点での分類が可能であるが、発着港が異なる航路の場合、「船そのものを楽しむ観光としての利用」と「移動手段としての利用」が複合しているケースが多い。