日本財団 図書館


2) コンテナターミナルオペレーターへの進出促進方策

1] 現状

大阪港の港湾運送事業者におけるコンテナターミナルオペレータへの進出意向はかなりある(39社中12社)。しかし、進出したいがリスク等が大きいためむずかしいという事業者も目立つ。

 

表5. コンテナターミナルオペレーターへの進出意向(アンケート結果)(コンテナ取扱いのある元請事業者=39社)

008-1.gif

 

2] コンテナターミナルオペレーターへの進出促進方策

大阪港では、船舶の大型化に対応するため、夢洲(北港地区)では新たに水深15mのコンテナターミナル3バースの整備が進められ、また、C-8・9のバースを水深14mに増深する計画がある。新しく整備されるコンテナバースについて、複数の港湾運送事業者による共同借受方式による進出が現実的と考えられる。

コンテナターミナルを借り受けるためには、8億円〜10億円もの莫大な新規投資が必要であるため、港湾運送事業者が1者だけで借り受けることは資金的にも困難である。また、大阪港のコンテナ貿易量は伸びているとはいえ、投資を回収できる収益を挙げるほどの取扱量を借り受けたターミナルで達成できるかどうかという不安もあり、港湾運送事業者のコンテナターミナルオペレーターへの進出にはリスクが大きいと推測されるためである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION