日本財団 図書館


以上がキーポイントであります。グローバリゼーションがアメリカにどう影響を与えるか、あるいはトルコに対する影響、ほかの諸国への影響、西アジアにおける影響については、必要でしたら、この後でお話しします。

 

◆自由討論

 

○モデレーター ヤルマン先生、ありがとうございました。

ディファレンスの問題を世界的なスコープだけでなくて、一国の国内におけるディファレンスの問題に触れられました。具体的に、日本の役割について言及がありましたので、我々にとりましては大変興味深い点であって、後ほどさらに議論を深めていただければと考えます。

以上、5人のパネリストの方々から、それぞれのお立場を背景として、グローバリゼーションの問題をどのように考えるべきかということについて、非常に貴重なご意見を多数伺いました。これまで、5分間という時間の制約をかなり心理的にお受けになっておられたようで、プレゼンテーションが大変難しかったように見受けられますが、残りの時間を、ひとつさらに自由な立場で討論を深めていただきたいと思います。5人の方から出ました今までのご議論に対してご意見のある方、あるいは質問のある方、それぞれご発言をしていただければと思います。どなたかおられますか。―青木先生、どうぞ。

 

○青木 このグローバリゼーションの一番大きな問題の1つとして、言語というか、コミュニケーションの手段の問題があると申し上げました。本日はアジアの四大文明の地から専門家が来られています。本日は同時通訳で英語と日本語でコミュートしていますけれども、我々専門研究者の間でも、学会などでの媒介言語は英語中心なのですが、コミュニケーションの手段というのは、一体、今後、どうしたらいいのか。

ヤルマン教授のようなマルチ・リンガルというか、ポリグロットはすばらしい例外的な存在でしょう。トルコ語より先にドイツ語を学んで、フランス語はフランス人よりもうまいといわれ、英語はイギリス人やアメリカ人よりも立派でエレガントに喋るといわれていられます。ハーバード大学で最も美しい英語を喋るプロフェッサーの1人だともいわれているわけです。しかし、頭の中で多様な言語をどのように置きかえているのか、私などにはよくわからないところがあるのです。こういう言語の問題をどのようにとらえていられるのでしょうか。午前中のセッションで、特にゼウフナー教授がドイツにおけるグローバリゼーションと言語の問題を提起されておりますし、ナンディー教授はインドにあっては幾つの言語があるのかはともかくとして英語ができる人は5%だということですけれども、その5%というのは、8億人の人口ですからイギリス人より多いということです。インドでは1つの言語だけではコミュニケーションできないというのが現状です。国内で通じないというお話とか、シンガポールの「シングリッシュ」の話とか。こうしたコミュニケーション手段としての言語について、グローバリゼーションとの関係を、私はお聞きしたいと思っています。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION