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当然、インターネットとの接続があって、いろいろな形で情報のやりとりができるわけであります。これからいろいろな形でサービスが伸びていく可能性がある。人も非常に便利になるということでございますし、これからまたパソコンと他の端末機器との連動もできるようになってまいりますと、実は、この点は非常に伸びていく可能性があり、日本として得意な分野だと思っております。

もう1つがITSです。これはインテリジェンス・トランスポート・システムといわれるものでありますが、エレクトロニック・トール・コレクションという、高速道路を走るときに自動的に料金徴収をするというのは、まだ日本はおくれております。アメリカ、あるいはシンガポールでは実用化されておりますが、技術的には日本は十分可能性がある。これは、ただ単に料金徴収というだけでなくて、非常に多様な使われ方ができまして、いろいろな形で端末としてできる。ホテル、あるいはいろいろな予約もできるようになるし、いろいろな情報が車に送られるという可能性もできてきて、これは日本ではカーナビが非常に進んでいる方でありますが、これもこれから非常に伸びていく可能性がある分野だと思います。それから、端末の多様化がこれから非常に進むということになってまいりまして、今の携帯もそうでありますが、これからウェアラブルという形で、非常に便利な端末ができてくるということになるわけです。また、ただ単に指で電話を押すというだけでなくて、音声の入力も可能になる。しかも、これも例えば眼鏡の縁につけておくと、それが入出力にできるということにもなってくるわけで、非常に端末が多様になります。プレイステーション2というのも非常に多様に使われるべきもので、DVDの娯楽用音楽の再生、あるいはビデオの再生というだけでなくて、いろいろな使われ方がされるようになってくるだろうと思います。これからデジタル家電といわれるようなものも使われることになると思いますが、このように、実は第4段階というのは、非常に多様な発展をしていく可能性があると思っております。

したがって、これは日本としてみてもかなり得意の分野でありますから、私はこのIT分野において、今はパソコンインターネットの組み合わせではおくれてはいるが、いろいろなやり方で先ほどの知恵を出していけば、相当これから伸びていく可能性があるように思っております。

 

 

 

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