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次にアジアの比較でございますけれども、主としてアジアの国々は、政府主導型で行われるケースが非常に多うございますが、韓国では、インターネットの料金が、常時接続定額制で月 4,000円程度ということで、ほぼアメリカ並みの水準になって、最近、非常に普及をいたしております。香港も非常に進んでおりますが、ADSLのサービスでいいますと、月 2,500円で提供しているということになっております。香港では非常に普及率が高いといわれております。シンガポールは、先ほどご覧いただきましたように、非常にインターネットの普及率は高いわけでありますが、政府の主導が中心でございまして、全土でADSLが利用可能ということになっております。シンガポールワンという高速ネットプロジェクトを進めているわけでございまして、非常に高速化が進んでいるということでございます。13時間限定で、月 2,300円の定額制といわれております。その上、マレーシアもマルチメディアスーパーコリドー構想が政府主導で行われておりまして、これも今、非常に情報産業を進めております。インドは、全体としてみるとそれほどではございませんが、これも進歩的な分野では非常に自由化を進めて、なおかつ需要大容量化が進んでおります。

次に通信料金値下げの各国の対応でございますけれども、アメリカでは、大体月 3,000円、4,000円程度を目標に行われておりますが、昨年の7月の接続の大幅な引き下げで、これから通話料金は大体50%値下がるといわれております。日本でもいろいろ通信料金の引き下げが提案されておりますが、これからどのように展開をしていくかでございますけれども、これから非常に引き下げていくが、さらに2年後の状況をみて、NTTの改組が行われるということになっているところであります。イギリスは2002年までにアメリカ並みにし、また、ヨーロッパは、昨年の3月にEユーロップというアクションプランを構想、発表しておりまして、2002年までにアメリカ並みを目指すということで、大幅な通信料金の引き下げが行われています。大ざっぱにみますとこの程度でございまして、先ほど公文先生がおっしゃいましたように、かなり日本はたちおくれているということでございます。

 

 

 

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