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1つは、インターネットの人口当たり普及率でございますけれども、日本は世界に対してみますと、今のところ大体13〜14%ですが、統計がいろいろアンケート的にとっておりますので、資料によりますと、22%というようなものもございますが、大体、この辺であるということであります。世界的にみますと、ノルウェーがほぼ50%でありますが、アメリカが大体48%程度ということになっております。主として米国と北欧が非常に普及率が高いということになります。

アジアをみますと、シンガポールが多くて42〜43%という水準になっております。そのほか、オーストラリア、ニュージーランド、香港、台湾、韓国というようなものがございまして、日本も低い方の数字でみると、韓国にも追い抜かれたということで、最近新聞では、アジアのインターネット普及の早いテンポがいろいろと関心をもたれていることになるわけであります。

次に電子商取引のEコマースの市場規模でございますが、通商産業省とアンダーセンコンサルティングがやった計算がございまして、これについては、計算の基礎に問題もいろいろあるという指摘もございますが、一応、これが1つの資料になっておりまして、2000年はBtoB、企業間の取引は、アメリカ50兆円に対して、日本が19兆円ということになっております。BtoCはさらに差が開いておりますが、2000年でアメリカが7兆 1,000億円に対して、日本は 4,300億円ということになっております。これから非常に急速に伸びてくると予想されておりますが、特に日本では、かなりBtoBの点を中心にして伸びていくであろうと。若干、アメリカとの差が狭まっていくと思われています。

次に通商産業省の方でとりまとめました日米のインターネット利用の比較がございまして、インターネットの人口普及率、これは平成12年の通信白書をとっておりますが、これによりますとアメリカが約40%、日本は21%となっております。オンラインショッピングの利用数もアメリカがかなり進んでおります。それから、通信料金が常時接続で定額制で、アメリカが約 2,000円程度、それにインターネット・サービス・プロバイダー料金を比べると約 4,000円ぐらいでありますが、一方、日本は、その両方を比べますと、7,000円から 8,000円ということで、かなりここに差があるといわれております。

次にブロードバンドインターネットの日米比較、広帯域の通信を送るためのいろいろな技術で対比してございますが、それでみると、ブロードバンド、広帯域のものでは、アメリカが非常に広帯域であり、容量が非常に高いのに対して、日本はまだかなりおくれているということでございます。CATVの加入率も低いし、DSLも日本はかなり低いということでございますし、なおかつ料金も高いということであります。

 

 

 

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