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日本も大分おくれましたけれども、数年のうちに、うまくいけばそういうことは可能になるのではないのかなと私は考えております。

以上でございます。

 

○モデレーター 公文先生、ありがとうございました。

いずれフロアの先生方から、日本はどうすべきかという議論も後から出てくると思いますけれども、公文先生は、まず、今アメリカの変調といいますか、ややドットコムビジネスが下火になっている。それはシステム的にいうと、これまでの資本主義の中で、産業革命が動いてきて、その歴史の中で、生産の産業革命から消費の産業革命、今、それから第3の産業革命の中に入っているその過渡期であると認識されて、そして情報革命的にいうと、現在は第1次情報革命の時代に遭遇している。そういう一種の過渡期の中で、今、我々は、やや混沌とした中で、新しい試みをやっているわけですけれども、その中で、私も大学人でございますから、よく知っているのですが、ある学部のインターネットがパンクをしているのですね。それから、北海道大学ご出身の方は恐縮ですけれども、北大のある研究室が、音楽プログラムを、今までは1つの仕切りの交通整理のところから音楽を配信していたのですけれども、個人と個人が音楽を配信するために物すごい勢いでインターネットがパンクをしている。特に大学の中のインターネットがパンクをしているのです。そのような状況を先生は少しご説明なさって、その中で、いわゆる我々がルールとしてやっていた社会組織みたいなものが、新しいIT革命の中で、兆しですけれども、第3の道というような、ともに何かルールをつくっていく、そういう方向にきているのではないかというご提言もされました。さまざまなことを先生はおっしゃいましたけれども、後でいろいろフロアからご議論していただきたいと思います。

 

それでは、先に進みまして、福川先生の方から、特に国際的な比較の中で、日本の位置づけをよろしくお願いいたします。

 

○福川 ただいま公文先生から、大変ダイナミックなお立場でのビジョンが提示されました。私はそれに比べますと、極めて平面的な、できるだけ現実に近いところでお話をしてみたいと思っております。国際比較をざっとみていただきたいと思います。

 

 

 

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