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まず、最初にお話をいただく公文俊平先生をご紹介したいと思います。公文先生は、現在、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター、通称GLOCOMと、世界的に有名な研究所でございますけれども、そこで所長をやられておられます。1935年に高知県にお生まれになりまして、57年に東京大学の経済学部をご卒業し、68年にインディアナ大学でPhDを取得されました。東京大学の駒場の教授をやられて、93年からGLOCOMの所長をやっておられます。ネティズンだとか、知識の知を使った業種、知業ということを、いろいろお書きになり、いろいろな政策提言を行われている先生で有名でございます。著書としては、『ネットワーク社会』『アメリカの情報革命』、それから、我々国際政治学者として大変興味ありますのは、『2005年 日本浮上』というご本もお書きになりました。最近では、『緊急提言 コンピューター2000年問題』ということでご提言をしておられます。先生は、さまざまなITの問題を日本の中で発信することを最初に行われて今日までこられましたので、その中でいろいろお感じになったことをお話しいただき、歴史的な技術革新の流れの中で、ITというものをどのように位置づけるか、そういうお話をお願いしたいと思います。

2番目のパネリストは、福川伸次・電通総研研究所長でいらっしゃいます。よくご存じの方も多いかと思いますけれども、簡単にご紹介しますと、55年、昭和30年に東大の法学部をご卒業になって、通産省に入られました。JETROのアムステルダム駐在員をおやりになり、官房、企画室、それから総理大臣秘書官を務められ、最後は86年に事務次官になられまして、その後、神戸製鋼の副社長をおやりになり、94年から電通総研にお入りになり、現在に至っております。先生には、これまで日本は、いろいろデジタルディバイドといっているけれども、韓国などに比べてみると日本の方が非常におくれていて、日本がデジタルディバイドではなかろうかという、特に国際比較の点で、先生はさまざまなところで発言されています。そういう点で、国際的な比較の中で、日本のIT、Iジャパンというふうに今いわれておりますけれども、その構想というのはどのように位置づけられるのかということを中心にお話をしていただきたいと思います。

最後の3番目のパネリストは、これまた有名な坂村東大教授でございます。坂村先生は、現在、舌をかみそうな新しい大学院でございますけれども、情報学環の所属でございまして、情報学府という大学院の先生もされているわけでございます。

 

 

 

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