コーディネイター
桂良太郎(奈良大学社会学部教授)
かつらりょうたろう 関西大学大学院社会学研究科後期博士課程満期終了、「奈良のソーシャルワーク(福祉実践)を考える会」代表、(社)奈良まちづくりセンター副理事長
話すこと、聴くことは人間しかできない行動である。これらの、最も人間的な社会的行為は、言葉のみならず、さまざまな手段でシンボルを交換し合うことによって、「お互いに人間なんだ」ということをかみしめ合うことができる。
「お互いに人間なんだ」ということをかみしめ合うことがセルフケアを支える第一歩である。
いくら時代が変化しようともこの人間的な営みは決してなくならない。むしろこれからますます見直されるであろう。
言葉(ことば)はまさしく文化そのものであるなら、言葉と言葉を交わす行為としてのケアはまさしく文化そのものである。文化としてのケアを考えるヒントをお二人の話からいただければ幸いである。
清史彦(瑞興寺住職)
きよしふみひこ 1952年大阪生まれ。大阪教育大付属平野中より大阪府立天王寺高校ラグビー部主将。京都大学法学部、ラグビー部主将。1974年総合商社丸紅東京本社にてセメント輸出を担当。1980年退社。1981年得度。真宗大谷派僧侶となる。京都大谷専修学院で真宗に触れる。1982年より瑞興寺。1992年坊主バー(VOWS BAR)を開く。1996年より瑞興寺住職。