丸山咲子
(ならまち訪問看護ステーション居宅サーピス部部長)
まるやまさきこ 国立三朝温泉病院で看護婦として20年間勤務。その間、国立療養所で障害児のケアにあたった期間もあり、また看護学校の講師、実習指導も行う。その後、平成5年に訪問看護ステーションを設立する。平成10年より、ヘルパー養成にも関り、現在は、天理よろず病院看護学校講師、国立奈良病院看護学校講師、奈良県訪問看護ステーション連絡協議会副会長を務める。
病院で勤務していた時は、「病気を治すための看護」であったが、訪問看護に携わるようになって、「生活を支えるケア」ができるようになった。
最期まで家族と過ごすための在宅医療や、在宅での看取りでは、家族は死に至る経過を直視する初めての経験をする。不安な家族を支えるものは、医療や看護の知識と、多くの経験、そして本人や家族との信頼関係ではないだろうか。
在宅での看護や介護で何が見えるのか、病気の悪化や老いを支えるとはどういうことなのかを話したいと思います。