Ocean & Renewable Energyセッションの他にOffshore Technology & SystemsのStructures & Design及びUnderwater Vehicles and Controlのセッションを聴講した。Structures & Designのセッションでは1500mを越える大水深における係留技術の紹介があり、特に、図3に示す五角形形状の多目的プラットフォームに対して、オイルタンク機能を兼ね備えるY型シリンダージョイントを用いて、短時間で係留系を構成するsemi-dodecahedrousと呼ばれるコンセプトの紹介が興味深い発表であった。現在、大水深における係留索はチェーン-ワイヤー-チェーンが主流であるが、最近ではハンドリングや採掘海域のさらなる大水深化を考慮し、ポリエステルロープが使用されるようになってきている。いずれにせよ、大水深域におけるプラットフォーム設置作業の時間短縮やハンドリングの容易さについての研究がかなりの比重で進められている。
図3 Side View of the Semi-Dode Platform
その他海洋構造物の関連として、大水深掘削に関わるライザー管の研究が比較的盛んに実施されている。 Underwater Vehicles and Controlでは、従来の油圧モーターとプロペラの組合せによるスラスター(Thruster)をビークルの操作性向上(運動性能、操作精度等)の観点から見直し、図4に示すようにスラスターダクトに電磁石、プロペラに永久磁石を持たせた電動のTip-Drivenスラスターについての研究発表が印象的であった。
その他海洋構造物の関連として、大水深掘削に関わるライザー管の研究が比較的盛んに実施されている。
Underwater Vehicles and Controlでは、従来の油圧モーターとプロペラの組合せによるスラスター(Thruster)をビークルの操作性向上(運動性能、操作精度等)の観点から見直し、図4に示すようにスラスターダクトに電磁石、プロペラに永久磁石を持たせた電動のTip-Drivenスラスターについての研究発表が印象的であった。
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