建造プロセス
大宇造船の建造プロセスと建造施設は、年間およそ30もの船舶を建造する能力を持っている。
簡単にいうと、建造ドライドックの溝の中に入れる前の準備として、鉄板が切られてブロック及び巨大ブロックに組み上げられ、建造されるまでの間はベルトコンベヤーで組み立てられるような体制で建造されている。大きく組み上げられ準備されたブロックは、代表的なところで塗装、配管及び艤装というその先のステージに進められる。およそ33,000トンもの鉄鋼重量を要するTerra Novaの船体は、400トン位までの一対のかたまりが連なる230のブロックにより組み立てられる。組立工程施設のある場所で、これらのブロックは接合されて巨大ブロックとなる。620トン位までの重さの巨大ブロックが50も連なっている。最も容量の大きいクレーンは760重量トンで、やぐらの一番低いレベルの区画(TS1)にある。
様々なサイズと重量のブロック及び巨大ブロックのドライドックでの組立工程は迅速であり、即座に船体として認識できるような形になり、組み立てられた鉄のブロックの集合から船に似た浮体構造に変換される。
機械的な完了と権限委譲
Terra Nova Allianceには、作業の完了を明らかにする共通のシステムが適用されている。このシステムはPCS (Project Completion System)と呼ばれている。
PCSは、保管状態、独特のtagによる機械的な完了と権限委譲、機械的な完了package、又は権限委譲packageに関して、コンピューター化されたプロジェクト完了システムである。PCSは、船主支給品リスト、lineリスト、電力消費リスト、器具の索引、計算点の索引、及びMC文書に関する文書コントロールシステムのような、技術的な指標も含んでいる。
2000年1月31日(引渡の38日前)の状況は、以下の通りである。PCSには43,145もの検査試験手順(ITPs)がある。現在まで91.9%が完了している。機能試験の証明書(FTCs)をえるためには、合計12,000項目の試験が要求されている。現状では82.7%が終了している。構成しているシステム及び個々のシステムの機能試験が終了した後に、権限委譲のために引き渡される。現在、権限委譲は76.7%完了している。52のシステムが約270のシステムに細分化され、そのうち、225が韓国で権限委譲される。
海上段階での権限委譲
権限委譲する岸壁の喫水制限により、一連の海上公試運転を延長するように計画された。公試運転の最初のパートは、システムの動的試験であった。試験には全てのスラスターの耐久性試験、貨物及びバラストシステムの試験、発電機の負荷分配、非常用発電機・消火システム・圧縮空気システム・イナートガス発生器の試験を含んでいる。