操作システムにインターフェースがある場合、制御システム、電装設計、HVAC設計、損失制御、火災及びガス検知システム、安全解析のような重要な部分で造船所をサポートするために、オフショアエンジニアリング手法を利用することが必要である。
しかしながら、オーバースペックにせずに、また、海上での実施が自動的に取って代えられるようにすることが重要である。目的にフィットさせるという思想は、造船所は可能な限り通常の施工方法を用いて、石油化学業界の標準は、完成したFPSOの安全性、操作性及び性能を確保するために必要であるところにのみ用いられることが要求される。正確な定義を必要とする事項、特に標準的な船舶の設備などは、後に使用される機能的な仕様の中に詳細に記載される。
「Vessel Group」は、このプロセスの中で重要な役割を担っており、オペレーターの要求に合ったFPSOの基本設計を行い、造船所を選定するまでに概念設計の中に造船所の関心事を表現する。それから、「Vessel Group」は、建造契約管理者及びインターフェース管理チームになり、詳細設計と船舶の建造を監督し、造船所とその他プロジェクト関係者の間の協力関係を維持する。「Vessel Group」のメンバーは、プロジェクトの設計フェーズにおいて必要とする、全ての工学系の学科の代表者から構成されている。
オリジナルのPV150の設計チームは、Terra Nova ship設計の中心人物と造船所の技術者から構成されている。
船舶の建造
船体と上部構造物の建造は、1998年8月3日に開始した。やぐらの下部は、Middle EastのNoell Imacによって建造され、1999年2月9日に韓国に引き渡された。上部構造物の建造は3つのサイトで行われ、2つのモジュールはスコットランドのBarmacで、2つのモジュールはNewfoundlandのBull ArmでPCLにより、やぐらの上部はMiddle EastのNoell Imacで建造された。
これまでの経緯
FPSO船体の建造契約に関する内容は、現在、完了しつつあり、最終段階にある。この契約に関するキー・データをTable 5に示した。
船舶は1999年5月に建造ドックから進水し、大宇造船のC岸壁に係留された。工事完了までのプログラムにより、1999年11月22日までの間、前部のスラスターの設置及び航行するための制御プログラムの装備工事が行われ、その後船舶はE岸壁に移された。E岸壁には最小水深10.5mの浚渫区画がある。