-2基の25Te/day造水機。ほとんどの飲料水は陸から積み込まれるが、これらのユニットは、上甲板上のいくつかの設備が必要とする蒸留水を造り、主供給水のバックアップとして利用される。引渡時の航海において、一時的な追加の水タンクの必要性が無くなる。
-3機のKaMeWaのアジマススラスターは、船尾のスラスターメンテナンス区画にケーソン中に配置されている。これらのスラスターは、メンテナンス時には船体内部に引っ込めることができる。全ての主要な機器がオフショアにいる際に船舶から運び出せるように、メンテナンスのための出入り口が作られている。
居住区画/甲板室/ブリッジ
居住区画は80人で設計されており、そのうち48人が常駐である。居住区画全体が、一時的な安全避難場所(TSR)として定められている。この区画は、火災やガスが発生した際に、最低2時間のあいだは乗員の安全な避難場所として使用される。
居住区画は以下の特徴を合わせ持っている。
-メインデッキ:ワークショップ、補助配電盤、ランドリー、ジム
-1stデッキ:食堂、厨房
-2ndデッキ:客室(43)
-3rdデッキ:ヘリコプター待合所、電気通信設備室、無線室、ブリッジ
-4thデッキ:非常用発電機、HVACプラント室、
-ヘリデッキ及び駐機場
ブリッジは、外洋航行船舶に関する規則の要求に適合するだけの十分な機能を備えている。加えて、Bailey製の制御卓及びSimrad製の制御卓は、この位置から全ての船舶及び上甲板上のシステムの操作が可能である。これは、CCRのバックアップ水準である。さらなる追加設備として、高解像度の氷探知レーダーがある。
本船は、3基のSchat Harding製の80人乗りのダビット進水式救命艇(TEMPSC)を備えている。2基の救命艇はTSRの前方に配置しており、残りの1基は船体右舷の最後部に配置している。加えて、15基のViking製の救命いかだも備えており、至る所に計画的に設置されている。
共通の制御システムがFPSOのために準備された。本システムは、航海機器、上甲板上の設備、やぐら内の機器、サブシー機器を制御する。共通のハードウェアーとソフトウェアーへの共通のアプローチの開発の結果、メンテナンスが余りいらないシステムとなっている。本船のシステムは、異なった規則の要件を考慮して、いくつかの追加的な特徴を持っている。