ヘリデッキでの利用は、好天時において利用率が95%に達し、最悪の月においても最低約90%の利用率が期待されている。
3時間持続するstorm時に記録した最大のロール及びピッチ角度の概要は、Table 4に示す。
青波
メインデッキ上の船体に衝撃を与える水の個体の現象である青波は、全ての太洋航行の船舶の暴露された設備にダメージを与える可能性がある。
Terra Nova FPSO船に関してこの現象を調査するために、一連の模型試験がNewfoundland St John'sのIMDで行われ、広範囲にわたる解析が行われた。
試験プログラムにおいて、合計15のプローブが、青波の現象を測定するためにメインデッキ上に搭載された。
このプローブに加え、ビデオカメラも模型船上に搭載され、水槽の中にも配置された。これらのビデオカメラは、様々な角度から青波と船舶の挙動を記録するために配置された。これは、船舶全体におよぶ青波の現象を視覚的に記録することを目的としている。ビデオの記録は、プローブの記録をチェックするためにも使われる。
模型試験の結果は、関連する船舶の挙動を決定し、運航時の十分な喫水範囲及び環境基盤を超えて発生する青波の現象を予測するために、広範にわたる解析作業における根拠として利用される。
船舶が操業する一生の間に青波が発生する可能性は、以下の事象を含め、いくつかの事象の関数として評価される。
・船舶の進行方向
・船舶の喫水
・波の高さ
・波のスペクトルのピークの周期
・船舶の操業の期間
青波、波の打ち寄せ及びスラスターの緊急時におけるTerra Novaの性能はすばらしい。本船の船首は、いかなる状況に於いても顕著な青波は発生しないようにデザインされている。このような極端な状況に於ける船舶の反応の卓越性は、最悪の砕けた波の波頭が、船首を超えてはこないが、船首高さに垂直な壁として船首方向から接近してくるような、100年stormの中で実施された観測結果から判断される。
設備、仕様及び設計
全般
FPSOは、ロイドのPM (T3)の要件に適合するため、ABBモーター駆動でSimrad制御のKaMeWaの5基の5MWのアジマススラスターを装備している。