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図7 沖合の観測点、黒埼ラインKR6(40°00'N, 142°50'E:左図)および椿島ラインTS8(38°56'N, 143°14'E:右図)における水型の季節変化:上から50m層、100m層、150m層、200m層。図中の数字は表1で定義した月を示す。これらの観測点位置については図1を参照されたい。

 

50〜100m層の変化は、図2での楔型から上方への分岐部に沿っており、100〜150m層の変化は楔部の上側の軸に沿っていると見なせる。

黒潮水塊の中で取られたTS8では、50m〜150m層の水型はKの領域にあるが、深さとともにTの領域に近づいていき、200〜300m層ではTの領域にある。しかし、Tの領域であってもこの水は津軽暖流水と見なすことは不自然で、黒潮水と親潮水の混合によってこのような性質を得たのであろう。

 

 

 

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