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3] 追尾に成功しない場合に主にロストとする追尾ゲート幅の初期値設定の問題対策

新方式レーダーによる高速船の監視方式における追尾ゲート幅の初期値設定で、例えば、追尾に成功しない場合に主にロストとする対策には追尾ゲート幅の縮小が有効と考えられる。新方式レーダーにおけるこの追尾ゲート幅の縮小対策の参考として、追尾可能となる船舶の最高速力、追尾率、ロスト率、乗り移り率(追尾ゲート幅110mにおける0.002%に固定した)の予想結果を表4.5.1に示し、既存のシステムにおける追尾ゲート幅の設定値(初期値は110m)におけるロストと乗り移りの予想確率を基準としたロストと乗り移りの予想確率、すなわち主にロストとなる予想確率の倍率を図4.5.7に示す。新方式レーダーにおいて追尾成功しない場合に主にロストとさせることを考慮すると、所望の追尾ゲート幅に縮小することも可能であるが、この初期値設定の値は、既存と同様、110mで良いと考える。

 

表4.5.1 追尾ゲート幅と追尾可能な船舶の最高速力、追尾、ロスト、乗り移り率の予想

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図4.5.7 (現状を基準とした)追尾ゲート幅削減によるロストと乗り移りの倍率予想

 

 

 

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