4.4 新方式レーダーの船舶通航業務システムヘの採用についてのまとめ
4.4.1 新方式レーダーの追尾性能の向上効果
新方式レーダーシステムを平成11年度中間報告書第1章に示した基本構想の通り構成したときに得られる効果を簡単にまとめると次のとおりである。
1) 基本的には従来の追尾方式を継承して、高速船の追尾が可能となる。
2) 更に追尾性能の向上が得られる。
1] 処理周期が1/2になることによりなめらかに追尾する。
2] 追尾結果が安定し、追尾確率が上がるので、乗り移りやロストが減少する。
(新方式レーダーにおいて必要となる追尾処理については2.2.1と2.2.2参照)
4.4.2 新方式レーダーの船舶通航業務システムヘの採用について
新方式レーダーを採用し、映像量子化装置、映像合成装置、運用卓の情報処理装置の運用を、既存の6秒周期から3秒周期とすることによる性能の向上が期待できる。これは船舶通航業務システム全体の処理周期の半減に寄与する。