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4.2 平成11年度の調査研究の概要

平成11年度は、従来のレーダーによる一般船舶の追尾結果(位置、航跡、速力など)を基準として、新方式レーダーによる高速船の追尾を以下の3つの条件でシミュレーションにより検討した。新方式レーダーにおいて監視対象船舶を安定して追尾するには、背中合わせのレーダーアンテナから交互に得られる船舶の映像の位置又は大きさなどの差がなくなるように手動又は自動で各々のスレッショルドレベルを個別又は相互に連携して制御し、位置及び速度の差を極力少なくすればよく、また、アンテナ別に船舶追尾を可能としておく必要があることが分かった。更に約35ノットまでの一般船舶の追尾では、従来方式より安定して追尾することが期待できることを確認した。

 

表4.2 平成11年度調査研究の結果と評価

(関門海峡の海上交通センターで収集したレーダー映像データによるシミュレーション結果)

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注) 既存レーダーと同じ条件で船舶の映像が得られた場合の追尾結果を基準とした。

 

 

 

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