第4章 調査研究の成果
平成10年度〜12年度にわたり行った船舶通航業務における高速船の監視方式調査研究の流れは、図4.4に示すとおりであり、その概要について次に述べる。
4.1 平成10年度の調査研究の概要
平成10年度は、船舶通航業務における高速船の監視方策案として、
1] 2面のレーダーアンテナを背中合わせとする新方式レーダー案
2] AISとの連携案
の2つが考えられたが、2]案のAISは方式がまだ確定していないなど普及に時間を要すると考えられたことから、1]案を主体として検討することとした。
まず、新方式レーダー案を船舶通航業務システムへ適用する場合の問題点を検討しその対策を次のとおりとした。