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3.7 追尾方式改良

新方式レーダーの追尾機能で、既存レーダーの追尾機能に新たに必要となる機能は、各々のアンテナ識別と各々のアンテナ別スレッショルドレベルの個別制御及び相互連携制御の機能であることは第2章に記載したとおりである。

この新たに必要となる機能については、3.1項にも記載したとおり、所望の追尾結果が得られるよう既存の追尾パラメータを変更することで対応するのが妥当と考える。この検討の結論として、我が国の海上交通システムに最適で経済効果の高い追尾処理と処理情報の改修案を表3.7に示す。

 

表3.7 既存の追尾処理と処理情報の改修案

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この結論で妥当と考えた主な理由は、

1) 既存の追尾方式における追尾パラメータを変更することで追尾性能の向上への効果が期待できる。

2) 長年にわたる実績から、追尾方式の新規開発による追尾性能向上については改めて考え直す必要性はとくに無い。

ことである。(注1)

 

各々のアンテナ識別と各々のアンテナ別スレッショルドレベルの個別制御及び相互連携制御に関する追尾パラメータ変更追加の案については3.7.1項で示す。

 

(注1) 検討段階で、既存の追尾方式の機能をそのまま残し、また、その既存の追尾方式の機能に切り替える機能を付加し、アンテナ片系の障害発生時などは既存の追尾方式に切り替える改良案については、切り替え機能などを付加するために記憶容量が倍増するなど問題点が多いことから不採用とした。

 

 

 

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