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3.6.9 実態調査結果のまとめ

実態調査の結果として追尾率は99.9934〜99.9947%(予想していた結果)であった。アンケート調査の結果からも追尾率は99.9825〜99.9859%であった。これらの追尾率で差は約1/10000程度あるが誤差範囲内で大差は無いと考えられる。

また、アンケート調査の結果として、ロストと乗り移りの発生割合は約2:1であった。この割合をロスト率の増大の方向に設定することが望ましいことも判った。

 

また、この追尾率を99.9934〜99.9947%から更に例えば99.999%に近づけるにはロストと乗り移りの防止策を新たに検討する必要がある。この場合、表3.6.9に示すように、アンケート調査による順位とレビューデータによる順位とでは異なっているがレビューデータによる調査で得られた、船舶の陰によるロスト、多重反射偽像によるロスト、降雨・波浪クラッタによるロスト、接近船への乗り移り、複数エコーに割れて乗り移りの順に検討実施するのが妥当と思われる。

 

表3.6.9 ロストと乗り移りとなる推定原因の順位と割合

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