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3.7.1 既存VTSシステムの追尾方式について

既存VTSシステムの追尾方式については、海上交通情報機構システム仕様書に明確に記載されており、追尾性能とは表3.7.1.1に示す関係となっている。(既存VTSシステムの追尾処理はこの表に示す処理条件及び処理性能指標に基づき設計されている。)

 

表3.7.1.1 既存VTSシステムの追尾方式と追尾性能の関係

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(注1) 既存VTSシステムにおける代表的なレーダー映像量子化装置の仕様では「エコーを連続してN(初期値は5)回追尾し得たとき、これを有効なエコーと判断し、算出したエコーの位置、大きさ、速力、針路及び追尾の状態をトラッキングデータとして外部へ送出すること。また、当該エコーが連続してM(初期値は7)回追尾不能となったとき、トラッキングデータの送出を停止すること。(N及びMの値は別途指示する。)」となっている。なお、エコーを7回連続して追尾し得たときにその追尾は安定と判断している。すなわち、実質的な追尾の開始条件は「エコーを連続して7回追尾し得たとき」となっている。因みに、レーダー/ARPAの場合にはアンテナ走査10回のうち5回以上で追尾することとなっており、この場合の条件発生確率(すなわち追尾確率と同様)は0.24609以上となっている。(エコーの検出確率又は成功率を0.5で一定とした場合における試行回数Nで成功数がMとなる成功確率については表3.7.1.2を参照)

 

 

 

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