(注1) 既存VTSシステムにおける代表的なレーダー映像量子化装置の仕様では「エコーを連続してN(初期値は5)回追尾し得たとき、これを有効なエコーと判断し、算出したエコーの位置、大きさ、速力、針路及び追尾の状態をトラッキングデータとして外部へ送出すること。また、当該エコーが連続してM(初期値は7)回追尾不能となったとき、トラッキングデータの送出を停止すること。(N及びMの値は別途指示する。)」となっている。なお、エコーを7回連続して追尾し得たときにその追尾は安定と判断している。すなわち、実質的な追尾の開始条件は「エコーを連続して7回追尾し得たとき」となっている。因みに、レーダー/ARPAの場合にはアンテナ走査10回のうち5回以上で追尾することとなっており、この場合の条件発生確率(すなわち追尾確率と同様)は0.24609以上となっている。(エコーの検出確率又は成功率を0.5で一定とした場合における試行回数Nで成功数がMとなる成功確率については表3.7.1.2を参照)