日本財団 図書館


付録2 技術的解説

 

AISは原則的には専用VHFチャンネル(AIS1-161、975MHzとAIS2-162、025MHz)で運用される。これらのチャンネルが利用出来ない地域では、AISは自動的に代替専用チャンネルに切り替えることが可能である。

IMOの機能基準による必要な船舶通報容量は、毎分2000スロット以上である。ITUのユニバーサルAISについての技術基準では毎分4500スロットとなっている。(S)TDMAと呼ばれる原理を基礎とする放送モードでは、400乃至500%の過負荷になっても、8乃至10海里以内の船舶に対して、相互に船舶対船舶モードで殆ど100%の処理が出来る。システムが過負荷になると、AISの船舶対船舶運用において最も重要な近隣の船舶を選択するために遠方の物標のみが排除される。システムの容量は実際的には無制限で、膨大な数の船舶を同時に取り扱うことが出来る。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION