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4.2.2 テスト・メッセージ

VTSセンターは又、1隻の船舶、全ての船舶、又はある範囲内の船舶、或いは特定の海域内の船舶に次のような短文メッセージを送出することがある。

− (局地的な)航行警報

− 交通管理情報

− 港内管理情報

VTS運用官は、文章メッセージによって、船舶の運用者に受信証を要求することがある。

注:VTSはVHFによる通信を継続する。音声通信の重要性は軽視してはならない。このことはVTS運用官にとって、

− 船舶の通信能力を評価し、

− 非常事態に必要となる直接通信系を確立する

ために重要なのである。

 

4.2.3 (D)GNSS補正

(D)GNSS補正はVTSセンターからAISを通じて送られる。

 

4.3 データの形式と品質

全ての船上センサーは、利用性、正確度、判別、更新率、状態及び障害警報およびインターフェースについての関連するIMO性能基準を満足しなければならない。

 

4.4 インテグリティ点検

ASIでは

− 内蔵インテグリティ点検(BIIT)の連続的又は適当な間隔での動作、

− データの利用性の監視、

− 発信データのエラー検出メカニズム、

− 受信データのエラー点検

を行う。センサーが取り付けてないか、或いはセンサー(例えばジャイロ)がデータを提供出来なかった場合は、AISは自動的にデータ値「入手不能」を送出する。

しかしながら、インテグリティ点検では、AISで処理されたデータの内容の確認は出来ない。

 

5 船上でのAISの運用

 

 

 

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