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a) VTSに対する呼び出し及び質問への対応時間

b) 各々のVSOPが任意の一時点においてプロットしていなければならない目標物の数

c) 通航形態、通航密度、当該海域の地形、潜在的な事故発生の危険性

d) 危険性は、見込み及び影響という観点から評価されるべきである。

e) 歴史上の実際の事故件数、事故の時間的な分布、事故の発生頻度及びその影響を示す事象

 

VTS運用者/監督者がワークステーションにおいて費やすべきである最適の時間

執務時間を決定するための考慮事項には幾つかがあり、以下の項目が含まれる。

 

a) 予想されるまたは実際の船舶の動き

b) 船舶が動く度に行われることが期待されるVTS要員の仲介行為の数

c) VDUで作業している時の健康及び安全上の要件

d) 作業環境における快適な状況

e) 状況を把握しそれを維持する能力

 

通常の作業実施状態では、この時間は、現場における必要性及び要求状況を考慮して、実際のワークステーションにおいては、理想的には2時間を越えるべきではない、ということを示している。

 

運用者/監督者が利用できる支援装置の範囲

装置またはシステムの設計における要素には、VTS要員の作業負荷を著しく軽減することのできるものがある。この例には、自動追尾、航路逸脱警報、予め決定されている海域についての警報、AISトランスポンダによって提示される情報、などがある。

 

反復的なまたは義務的な作業からVTS要員を解放するシステム及び装置、並びに、人間と機械との間の効果的な仲介装置は、VTS要員に、より多くの作業を引き受けること、または、潜在的に受け容れることができない作業負荷をより容易に達成することができるなんらかの形態へ変更すること、ができるようにさせる。

 

通信上の要件

 

 

 

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