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VTS運用者

キーポイントである要員は、どのようなVTS運用においても、VTS運用者である。VTSセンターの規模または複雑性の如何に関わらず、VTS運用者は、全員が、当該運用者が研修を受け資格認定証を得たのちに能力を認められることになる、職務の大半において能力が発揮されることを要求されることになると思われる。大規模なVTSにおいては、一人またはそれ以上のVTS運用者が、VTSを利用している通行船舶のための直接的な接触点として、同時に当直に立つこともあろう。他方、小規模な港湾またなVTSセンターにおいては、全体の定員がVTS運用者一人で構成される場合もあることが考えられる。

 

VTS監督者

一人以上のVTS運用者が同時に当直に立つセンターでは、VTS監督者という職責を設けて、当直に入っている各VTS要員の活動を援助し監督し調整するための要件を定めることができる。

 

VTS管理者

大規模なセンターにおいては、VTS担当部局または港湾当局は、その管理上の基盤の一環として、VTS管理者という職責の設定を選ぶことができる。

 

作業解説書についての概要は、IALA勧告V−103の補遺に含まれている。この解説書は、必然的に、各々のセンターに特定される責務を盛り込むために、現場において修正される必要があることになろう、という点が強調される。

 

選抜及び採用

 

要員採用過程においては、使用される選抜規準が、研修プログラムにおける生徒の成功を十分に予測しているべきであり、それにより、最小限の初期損失をもって資格のあるVTS運用者を確保する、という点を確実なものにすべきである。数多くの選抜手順が、同等の諸活動において成功裏に採用されている。

 

ISO9000の下で監査される代表的な手順は、次の4段階で構成されている。

・予備選抜

・能力検査

・相互に作用し合うコンピューターによる検査

・面接

 

 

 

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