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1.2 光波標識の最新発展

LED(発光ダイオード)灯ろうを使用した実際的経験について議論された。200の灯ろうを使って行われる米沿岸警備隊の実験が注目されたが、現在までのところまだ少数しか設置されていない。トリニティハウスは、白熱電球が決まってつかなくなるむき出しの公海ステーションでLED灯ろうを使い、見事な経験を得ている。フィンランドは、氷で閉ざされた状況では白熱電球に比べLED灯ろうの寿命が大変優れていると報告した。ゼニライトの代表は、LED電光の商業開発について背景を説明した。

LED導灯の導入についても言及されたが、そこでは、灯器が高さのある構造物に頻繁に取り付けられた場合のメンテナンスの減少は実用上の利点であると思われた。

フランスは、第15回会議のためにLED実験に関する情報を提供するよう要請されている。

 

1.2.1 表面色−事務局は、商品及び色のサンプルを印刷し、ルーズリーフ形式で公報に付け加えるつもりである。またワーキンググループは、参照資料として長く保存できるように文書をプラスチックまたは他の丈夫な紙に印刷するよう提案した。

 

1.2.2 光達距離調整図−背景光及び天空輝度による光達距離減少の改訂されたグラフ式表現が、オーストラリアの文書ENG14/2/2により提示された。いくつかの編集が注目され、この図形描写の本文の承認を求めて運用委員会にこの文書を送ることで合意した。

 

1.2.3 青色灯

海上保安庁は、青及び紫色の灯火を使った視覚実験(ENG14/2/10)について報告した。その中で、青色灯光は効果があって認識しやすい(短距離で2Km)ということ、それに対して紫色灯火は赤色と混乱するということがわかった。

このことは、青色灯火の使用に関する質問に答えてワーキンググループから運用委員会に送られた返答であるENG12をおおまかに裏付ける。

ワーキンググループは、運用委員会が草稿CIE標準、「光信号に関する色」CIE DS 004.4/Eを見直すべきであり、情報としてENG14/2/10を運用委員会に送るべきであると勧告した。

 

1.3 IALA距離設計−導線に関する設計

この問題に関する提供資料は、USCG(米沿岸警備隊)のENG14/2/4a及びスウェーデンのENG14/2/15である。

 

 

 

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