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C-10. コンテナターミナルの運営

コンテナターミナルは業務毎に各部署が一体となり、高度のシステム化により運営・管理される施設であり、業務全体を管理モニターする為の管制部門(コントロールセンター)が不可欠である。管制室はコンテナターミナルの規模や施設の形状により異なるが、事務管理棟の最上階の眺望の良い場所に設置されるのが一般的である。

 

C-11. 船舶代理店(エージェント)

船会社は寄港する港湾(コンテナターミナル)に船会社の代行業務を行う代理店を指定しているのが一般的である。これらの代理店にはコンテナターミナル側として、事務所スペースを提供する必要があり、事務管理棟内に専用のスペースと通信回線施設を設ける事は勿論の事、全職員用ユーテリテースペースを確保する事が必要である。

 

C-12. 将来の拡張余地

通常コンテナターミナル運営会社と港湾管理者間の施設賃貸契約は長期間に亘る場合が多く、契約書には将来の事業拡張に関する条項も含まれる場合が多く、契約時において具体的な計画がある場合には充分に配慮する必要がある。

 

D. 寄港船舶の諸条件

 

D-1. 寄港船のサイズ

コンテナターミナルの計画条件は計画時点の寄港するコンテナ船の大小船型及び寄港条件の検討は勿論の事、将来予想される寄港船の大型化並びに寄港隻数等、諸条件を考慮して立案しる事が重要である。

 

D-2. 寄港コンテナ船のタイプ

コンテナ船は荷役方式により、LO/LO型とRO/RO型の2通りあり、寄港するコンテナ船の型により適切に対応可能な施設の配置する。

 

D-3. 一隻当たりの平均的コンテナ取扱い量

一隻当たりの平均的なコンテナ取扱い量の大小はコンテナターミナルの運営に重要な要因であり、計画港湾の取扱い貨物の経年変化、季節要因、コンテナターミナル利用船社の集荷力、輸送貨物の配分等によって施設の規模が決定されることになる。

 

D-4. 取扱いコンテナのピーク値

コンテナの取り扱い量は荷主の会計年度末、季節、曜日等により変動する。ピーク時の予測値の把握が不正確であれば、予想以上のコンテナがラッシュする事になりコンテナターミナルの管理・運営に重大な影響を及ぼす事にる為、ピーク時のコンテナの取扱い量により、コンテナターミナルの能力が決まる。

 

 

 

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