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また、政府は公共交通利用者を奨励する運賃政策を策定すべきである。

第二に、資金調達に関しては、最も重要なことは、事業が魅力的であるか否かである。なぜなら現在、個人資産から運用できる、潜在的巨大資金があることが確かであるからである。もし事業や計画が魅力的で、そして説得力があるなら、個人資産の活用も視野に入れることができよう。HAPHACOのレートが増加し続けている、株式市場でその様子がわかる。なぜであるか?それは、債券購入に際して、企業の効果的な運営を信用しているからである。同様に、もし我々が効率的な交通システムを構築できるのであれば、個人から資金を調達することが可能である。

 

Phan Thai Binh運輸部長(HCMC TUPWS)

TDSI Southの調査によると、交通需要が十分高い今が都市鉄道システム整備するときである。私の意見では、たとえ我々がこのようなシステムを整備したにしても、さらに十分な追加の支援政策が必要である。さもなければ、システムは発展する可能性がないであろう。なぜなら、システムは建設後に、政策が規則に転換され地元の当局で導入され、交通需要を満たすだけである。我々はフランスで働いたことがあるが、彼らによれば、パリでの類似のシステムの運転経費は、政府から多くの助成金(50%)を必要としている。論議される問題は解決の方法である。どのように我々はオートバイ、自動車、地下鉄の問題を解決するであろうか。もし明らかにされないなら、なすすべが無い。

前に述べたとおり、私も国民からの資金調達が可能であると思う。しかし政策や観点が不明確なため、有効性は十分には示されていない。将来、人々の平均の収入が増加すれば、交通経費に対して支払いが容易になる。それは交通システム投資に対する潜在的な財源である。

更に、都市管理と道路機能分類のような、他の関連した問題を処理するべきである。現在、道路機能は明確ではない。結果、交通の流れが遅い。もし道路機能が尊重されているなら、都市交通システムの現状改善を支援する良い要因である。いくつかの政策は聞いたことがある。しかし、それらは規制や規則になっていない。尊重もされず、実施されていない。例えば、もし環境料金が導入されれば、輸送システムへの投資がいっそう魅力的になるであろう。そして、個人的交通手段からマストランジットシステムに引き付けることは更に重要である。

 

輿水氏(JARTS)

我々は非常に活発な論議をした。非常に良いことである。交通セクター、特に鉄道システムを発展させる非常に実用的な、そしてより容易な方法を提案する。既存の鉄道を改善したらどうか。

 

 

 

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