(b) 使用できない避難経路
考慮しない。
(c) 船舶の傾斜
考慮しない。
(2) 連続階段使用不能シナリオ
(a) シナリオの概要
避難経路が充分な柔軟性/冗長性を有することを確認するためのシナリオである。一部の階段が使用できない場合を想定する。
(b) 使用できない避難経路
以下の手順により、使用できない階段の組合せを求め、全てのケースについて解析を行う。
(i) 各甲板間の避難経路として用いられる全ての階段をリストアップする。(避難経路として用いる階段のリストを作成する。)
(ii) 「一連の階段」(通常連続して使用すると思われる階段の組合せ)を決定する。ここで、「一連の階段」は、各階に一つとし、必ずしも全ての階に及ぶことを要しない。一つの階段が複数の「一連の階段」に含まれる場合もある。
(iii) それぞれの「一連の階段」が通行できない場合について解析を行う。
Note:委員会では、解析すべきシナリオの数を減じるための方策についても議論されたが、「解析を省略できるケース」の設定方法については、結論が得られなかった。実際には、「解析するまでも無いケース」は多々あると考えられるが、「解析するまでも無いケース」を規定する方法は、今後の課題である。逆に、一部の階段や通路が使えない場合の計算を簡単に行うための、避難経路解析のシステム化を図ることも、シナリオの数の多さに対処するための一つの方法であり、今後の技術開発課題である。
(c) 船舶の傾斜
考慮しない。
(3) 火災室前通路使用不能シナリオ
(a) シナリオの概要
避難経路が充分な柔軟性/冗長性を有することを確認するためのシナリオであり、船舶の火災事故を想定して、一部の通路が使用できないものとする。