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Note:このシナリオは、「一部の通路(廊下)が使えない場合」のシナリオであって、専ら火災事故を想定するものでは無い。陸上の建築物では、火災時を想定して、煙流動との関係において避難経路の機能を評価しているが、ここでいう「火災室前通路使用不能シナリオ」は、煙流動との関係は考慮しておらず、「避難経路の柔軟性/冗長性評価」の一環と位置付けられるものである。

(b) 使用できない避難経路

以下の手順により、通行不能箇所を求め、全てのケースについて解析を行う。なお、各解析においては、通行できない箇所は一箇所のみとする。

(i) 想定火災室をリストアップする。想定火災室とは、以下のものを言う。

・ 船舶防火構造規則別表5で言うところの「火災危険の多い業務区域」(調理室、調理器具のある配膳室、塗料庫、灯具庫、床面積が4平方メートル以上のロッカー室及び貯蔵品室、可燃性液体を収納する場所並びに作業室)であって、避難経路に面する扉を有する室。

・ A類機関区域であって、避難経路に面する扉(他の室を介する場合を含まない)を有する室。

(ii) 各想定火災室の避難経路に面する扉をリストアップする。

(iii) 各扉が閉鎖された状態から垂直に伸ばした線を横切ることができない場合を想定する。例えば、以下の通り。

この図においてA及びBが想定火災室の場合、1〜4で示した線の位置が通行不能の場合について、それぞれ解析する。

 

028-1.gif

 

 

 

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