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(注1) 階段を移動する水平方向の速度。階段の角度によらず、水平方向の速度を一定とする。

Note:3.1.1節のNoteで述べた通り、本避難経路解析では、避難者の密度は評価指標としていない。一方、計算モデルによっては、計算上設定する避難者の最大密度が避難の様子に影響を及ぼすことが知られている。そのため、計算における避難者の最大密度を設定した。

 

3.3.2 縁材がある場合の流出係数

船舶の暴露甲板に通じる出入り口には、海水打ち込み防止のため、当該暴露甲板の海面からの高さに応じた縁材(コーミング)が設けられる。縁材がある出入り口の流出係数は、縁材の高さによらず、基本流出係数の0.8倍とする。

Note:縁材による流出係数の低下は、縁材を乗り越えるための動作が必要なことに起因しており、その高さによらないとの考察に基づく。

 

3.3.3 船体が20度横傾斜した場合の歩行速度・流出係数

本評価法では、船体が20度横傾斜した場合についても解析を実施する(3.6節(4)参照)。船体の傾斜を想定した計算では、歩行速度は基本歩行速度に表2に示す値を乗じたものとし、流出係数は基本流出係数に表3に示す値を乗じたものとする。

 

表2 20度の船体横傾斜を想定した歩行速度の補正係数

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表3 20度の船体横傾斜を想定した流出係数の補正係数

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