4. おわりに
本WGではタンカーの衝突、座礁事故時の油流出の低減を目的とし、強制油移送装置の検討、および緩衝型船首構造の検討の2つの調査研究を行った。
強制油移送装置の検討に関しては、事故時の移送効果の評価を3次元CFD解析によるシミュレーションおよび水力学的手法に基づき行った。また、この結果を元に強制油移送装置の試設計を行い、この装置の有効性を検討した。
緩衝型船首構造の検討に関しては、詳細FEM解析、模型試験、簡易評価式により緩衝型船首構造の有効性をシリーズ計算により検討し、実際の設計において緩衝型の船首構造を採用する際の設計指針を示した。