この内、4,000TEU以上をPost Panamax型の大型コンテナ船とすれば(厳密には、Panamax型の最大船型には4,600型もあるため、一部のPanamax型もふくまれる)、1989年に5隻、約22千TEUが就航してから、1999年には、90隻、約479千TEUまでに増加し、10年間の年平均伸び率は、約36%の異常な値である。そして、コンテナ船の全船腹量に占める、このPost Panamaxの大型コンテナ船の割合は、1989年の1.4%から、1999年にはll.5%にまで増加している。
そして、最近の発注状況を調査すると、特徴的なことは、今後2000年から2002年までの3年間に、すでに受注済みの手持ち工事量からは、少なくとも約187隻以上の大型コンテナ船が建造され就航することである。その結果、2002年末には、277隻、約1,498千TEUにも達する大型コンテナ船が、コンテナ船の全船腹量合計の約5,737千TEUの内、約26%を占める程、大型船のシェアが拡大するものと見込まれる。
(第2表、第1図参照)
ロ 建造量の推移
4,000TEU以上のPost Panamax型の大型コンテナ船は、1989年に、5隻建造されてから、その後、新造が続かなかったが、1992年に6隻、そして、1994年に3隻が建造されて以降は、大型化が促進され5,000、6,000、そして7,000TEU型のSuper Post Panamax型を含めた大型コンテナ船の建造量が急激に増大した。(この船型は超大型コンテナ船、或いはVLCC:Very Large Container Carrierとも呼ばれ始めている)。そして、1995年から1999年までの5年間に90隻が建造され、2000年現在も増加の傾向は続いている。