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1 バタム島の産業発展

 

1.1 バタム島の地理

 

バタム島は415km2(41,500ha)から成り、シンガポールの南20kmの北緯1.07度、東経104.07度に位置している。

バタム島及びその周辺地域の気候は熱帯であり、平均気温は摂氏25度(華氏77度)から摂氏34度(華氏95度)の範囲内である。また、同地域の湿度は73%から93%である。一般的にバタム島地域は11月から4月までが雨季であり、5月から10月までが乾季となっている。平均年間降雨量は約2,600ミリである。

バタム島は丘陵地帯で、最高丘陵は海抜161mである。島の大部分は草木に覆われており、海岸沿いにはマングローブが生えている。

バタム島及び周辺諸島はインドネシア各地及び外国から集まった多様性のある文化及び人種だが、その中でもマレーシア文化が優勢である。

文化及び言語の多様性にもかかわらず、インドネシアの国語であるインドネシア語が使われている。英語の理解度も高まっており、日常のビジネス語として広く使用されている。

インドネシア政府の管理構造によると、バタム島はスマトラ島リアウ州の一部である。リアウ州は、中心のスマトラ島及びその東部に位置する沖合い諸島から成っている。これらの諸島は、南シナ海の南部にあるナトゥナ島の沿岸線まで東部に広がっている。

 

シンガポール近郊という戦略的位置付けの利用及び近隣諸国との協力により、バタム島は産業発展を成し遂げ、道路、橋、海上及び空路輸送、通信、水道、電気並びにその他の近代的なインフラストラクチャーを保有する輸出自由貿易地域及びアジア太平洋地域の主要工業地帯となった。

バタム島は比較的短期間(1969年〜2000年)の内に、1969年の人口1万人未満であまり経済活動のない知名度の低い島から、近代的な設備を有する近代的な産業島へと変わった。

 

1.1.1 バタム島及びその周辺諸島の地理データ

1.1.2 バタム島及ぴその周辺諸島の地図

1.1.3 リアウ州の一部としてのバタム島の地図

1.1.4 インドネシア及び東南アジアにおけるバタム島の地図

 

 

 

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