一方、同国では、40の主要河川で約2,200隻のフェリーが運航されており、旅客・貨物にとって主要な輸送手段となっているが、しばしば貨客のオーバーロードやフェリーそのものの老朽化と補修の欠如、安全装置・機器の不備、未熟練の船員、モンスーン・洪水などの厳しい気候条件で船舶乗揚げ座礁、衝突といった事故が多発し、表4-17に示すとおり、2000年には1〜6月の間に131名以上の死者を出している。このため、同庁は航路標識整備の実施により、水路事故災害の防止に努め、輸送航路網を安全且つ能率的に維持・管理することが急務となっている。