事業内容:最大16,500DWTまでの外航船、沿岸船、トローラー等の修繕、並びに橋梁、鉄塔等の鉄鋼構築物の建造
敷地面積:43.27エーカー
保有設備:ドライドック(最大16,500DWT)
株主:政府100%
従業員:452名(技術職45名、非技術職29名、事務職169名、工員209名)
資本金:授権資本10億タカ、払込資本7億1,050万タカ
財務内容:売上1億2,530万タカ、純損失4,940万タカ(96/97年度)
2-2-3 Khulna Shipyard
会社概要は不明であるが、同社もDockyard & Engineering Works社と同様、国営鉄鋼会Bangladesh Steel & Engineering社の管轄下にある政府100%出資の造船事業者である。
2-3 海事関連政府機関
バングラデシュ政府には次のような海事関連機関があるが、それぞれの行政を行っていくうえで、船舶が老朽化し効率的な動きができないのが現状である。
2-3-1 水資源開発庁(Bangladesh Water Development Board: BWDB)
水資源省(Ministry of Water Resources)傘下の水資源開発庁はジャナム、ガンジス、メグナの3大河川を管轄しており、流域の数箇所のポイントを浚渫することにより、河川の流れをコントロールし、洪水を防ぐことを目的としている。現在、表4-14のごとくCutterサイズ12”/18”浚渫船を複数隻所有・管理している。但し、この既存浚渫船は老朽化が進んでおり(15年以上)、効果的に作業が行われていない。この結果、洪水被害により毎年数百万の人々が家を失い、数百万ドルに相当する農作物の被害を受けている。また、これら河川の交通障害は同国の経済にも大きな影響を与えている。このため、これら浚渫船の代替等に対する要求は大きい。